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保育士さんの就活ガイド

「自己分析」が就活を制す!?新卒保育士が知りたい”悩まない”ためのポイント

就職活動をする上で欠かせないのが「自己分析」。
「やるべきなのはわかるけれど、具体的にどうやってやればいいの?」「そもそも、なんで必要なの?」と疑問に思っている新卒保育士さんもいらっしゃるのではないでしょうか。 実際、自己分析に悩んでいる方は少なくありません。

そこで今回は「自己分析」について、基本的なやり方やその重要性、心がけるべきポイントなどをご紹介します。

どうして「自己分析」が必要なの?

自己分析とは、自分が大切にする価値観を知ることです。
例えば「ワークライフバランス」という言葉が近年注目を浴びていますが、仕事とプライベートのどちらにウエイトを置くのかというのも、個人の価値観によってそれぞれですよね。

価値観そのものに「良い/悪い」「正しい/誤り」はありませんが、自分が大切にしている価値観がわかれば、何のために働くのか、どう人と接していきたいのか、目指す保育士像は何か……といった方向性が少しずつ見えてくるはず。
そうすることで希望条件を絞り込んだり、入職後のミスマッチを防いだりすることができます。

学業と並行して行う就職活動、無駄な労力はかけたくないですよね。自分の求めるものを自己分析によって明らかにしておけば、価値観に合わない求人を探し続けて時間を浪費したり、入職後に「こんなはずじゃなかった」と思ったりするリスクを回避できます。

どうやって自己分析を進めればいいの?

それではさっそく、基本的な自己分析のやり方をご紹介してまいります。

自分史を作ろう!

価値観を探る上で、過去の経験を振り返ることは重要なポイントのひとつです。いままでにあった出来事を、小さなことでも思いつくまま書いてみましょう。 保育士を目指すきっかけになった出来事などがあると特にいいですね。

一通り書き出したら、自分の価値観に影響したと思われる出来事をピックアップします。その上で、「その時どう感じたか」「その出来事が今の自分にどう影響を与えているか」を書いてみましょう。

(例)

  • A…母が忙しく、早くから保育園に通っていた
  • B…最初は寂しかったが先生がいつも遊んでくれて、
    そのうち同年代の子とも仲良くなった。卒園式には号泣した。
  • C…あの時寂しいのに気付いて遊んでくれた先生のように、
    子どもの気持ちにそっと寄り添うフォローができる保育士になりたいと思っている。

Be/Have/Giveから価値観を見いだそう

過去の振り返りが終わったら、次は未来の自分に目を向けてみましょう
以下の3つの視点に沿って「なりたい自分の将来像」を分析してみると、自分が何を大切にしたいかがわかってきます。

  • 1…Be / どんな人間・保育士になりたいか
  • 2…Have / 何を手に入れたいか(評価や収入)
  • 3…Give / 社会や人にどんな影響を与えたいか

1と2は自らの欲求を満たすための価値観になり、3は社会貢献的な目標を持つ価値観となります。他人にどう受け取られるかは気にせず、思いつくまま書いてみてくださいね。

(例)

  • 1…子どもの心の変化に気付き、サポートできる保育士になりたい
  • 2…社会福祉士の資格もとりたい、感謝されたい、家族との時間も大事にしたい
  • 3…第二の家族のような環境を子どもに与えてあげたい 

客観的な視点を取り入れるために、性格診断などの自己分析ツールを試すのも手ですね。
WEB上で無料で診断できるものもありますし、ハローワークの就業支援セミナーなどでもツールを使用した自己分析講座を実施しています。

ここまでできたら、転職活動に活かせる軸を作るために、分析した内容をまとめてみましょう。価値観や得意分野を活かせる行動軸を作ることで、求人探しや企業研究がより効率的になります。

行き詰まったら?自己分析のポイント

それでも自己分析に行き詰まって、思うようにPR文が書けない……ということもありますよね。
そういう時は、以下のポイントを思い出してみてくださいね!

「人より優れているところ」を探す必要はない
過去を振り返り、「誰に」「どんなことを」「どんな方法で」という視点を基本に、経験したことを書き出して整理してみましょう。それをもとに、身につけた能力を考えます。
この時点で「能力といえるものはない」と思ってしまう人も多いようですが、大切なのは人より優れているところを見つけることではなく、「どんな意識・姿勢で取り組み、成長してきたか」を振り返ること。忘れないようにしましょう。
周囲に聞いてみる
自己分析は、突き詰めようと思えばどこまでも突き詰められるもの。行き詰ってしまったら、身近な人に「自分はどんな人間か」を聞いてみてください。
自分のことを知っている人(家族、友達、恋人など)の目線から見ると、案外自分では気付かなかった新しい発見があるものです。また、独りよがりな自己分析になることを防ぐこともできます。

考え方の傾向や長所はなかなか自分ではわからないもの。身近な人に話を聞くことで、自分では当たり前と思っていたことが、意外と自分の強みであったり、アピールポイントであることに気付けることもありますよ!

自己分析を活かした「失敗談」が自己PRに使える?

過去の自分を振り返る自己分析を行うと、長所・短所や成功・失敗体験などさまざまなことが分かります。さらに、分析した内容を「自己PR」に使うのも手です。
自己PRと言うと、素晴らしい功績や成功体験が必要だと思いがちです。ですがそれは大きな誤解。自己PRは自慢話ではありません。
むしろ失敗体験こそ、自分をアピールする格好の材料になるのです!

人事が見ているのは物事に対する取り組み方や考え方、スキルです。功績を見ないということはありませんが、成功談だけ並べてもあまり意味はありません。自慢っぽく聞こえてしまうと、かえって鼻についてマイナスな印象になってしまうことも……。

自己PRに最適な「失敗体験」の選び方

失敗といっても、どんな体験を選んでも良いというわけではありません。
もちろん、取り返しのつかない結果になった失敗や今後の仕事上の懸念点になるような、例えば子どもの安全を損なう恐れのあるミスを想像させる失敗などは避けましょう。

また「失敗から何かを学び取り、次に活かせた経験である」ことが大前提。
指導を受け、言われたまま改善したのではなく、再発防止のために何か取り組んだ経験をアピールしましょう。

失敗体験の選び方のポイント
  • ◆組織に大きな損害を与えていないこと
  • ◆取り返しのつかないものでないこと
  • ◆今後の大きな懸念点にならないものであること
  • ◆その失敗から学び、成長できた経験であること
  • ◆成長した点を今後の仕事に活かすイメージができること

実践練習!失敗エピソードから自己PR文を作ってみよう!

保育実習中に体調を悪くした経験

私のモットーは、自己管理を徹底することです。以前、保育実習中にめまいをおこしてしまい、先輩方にご迷惑をおかけしてしまったことがあります。制作に励み、ほぼ徹夜で2日間過ごしたことが原因でした。

その時に先輩から「子どものためを思うなら、まず自分を大切にしなくてはいけない」というお言葉を頂き、自己管理の重要性に気付かされました。先輩にはとても感謝しています。

あれから、食事や睡眠に気を配るようにし、卒業まで無欠席で過ごすことができました。自分にできる最良の仕事をするためにも、今後も自己管理に気を配り、いつも元気な姿で子どもたちと接してまいります。

これなら、失敗から学び自分が成長したことで「学ぶ姿勢」や「成長の可能性」などをさりげなくアピールできますね。

◆魅力的な自己PRを作るためのチェックシート◆
  • □ 成果ばかりを並べた"自慢話"になっていないか
  • □ 自分の経験を自分の言葉で表現しているか
  • □ 「いろいろ工夫しました」など抽象的な表現になっていないか
  • □ あれもこれもと複数のエピソードをアピールしていないか
  • □ あなたではなく、チームや団体の取り組みをアピールしていないか
  • □ なぜそう思ったか?なぜその方法をとったか?が説明できるか
  • □ アピールしたい点を新しい仕事で活かせる場面をイメージできるか

相手に努力と成長が伝わるか、その失敗や仕事に対する考え方が想像できるか、先輩の指導に対する感謝など、人間性が見えるか……といったポイントは常に意識したいですね。

編集者より

就職活動が長引くなど焦りが出てくると、内定を得したいがためについ「応募先の求める人物像に合わせた自分」を演じてしまったりします。
もちろん選考に進む中ではそういったノウハウも必要ですが、それが本来の自分の価値観と大きく違う場合、後でミスマッチに苦しむことにもなりかねません。

素直な自分の価値観を知り、その軸に沿った就職活動をすることが満足できる就職への一番の近道かも知れません。
…とはいえ難しい自己分析。迷ったり、適した就職先がわからない場合は、【保育のお仕事for新卒】へもお気軽にご相談くださいね!

参考資料